iVEAT 超音波腹部エコー実習修了
iVEAT 超音波心エコー実習修了
獣医イメージングサポート心エコー実習修了
獣医イメージングサポート腹部エコーベーシック実習修了
獣医イメージングサポート腹部エコーアドバンス実習修了
関西動物ハートセンター心エコー実習修了
学際企画心エコー実習修了
関節液・関節超音波実習修了
超音波検査は痛みを伴わず、体に影響のない検査です。クッションを台の上にのせ仰向け・横向きになり、アルコールや専用のゼリーを付けて機械をあて行いますが、検査時は毛が邪魔をして見づらいことがあるので、一部毛を刈らせていただく場合があります。
この検査は、基本的に麻酔をかけることなくできるため、心臓の悪い子や具合の悪い子にとっては利点ですが、あまりにも嫌がって動いてしまうと細かい部分まで確認ができないため、場合によっては鎮静が必要なこともあります。
※当院では、緊急性以外では予定を取って検査していただくことが多いです。超音波検査は、主に心臓や腹部の精密検査に使われます。検査内容によっては、絶食で連れてきてもらう場合もあります。
レントゲンだけでは心臓の形や大きさの違いくらいしかわからなかったのが、内部構造や血液の流れ、弁の形の変化までよく観察できます。リアルタイムで心臓の動きを見ることができ、最大の特徴は心機能の状態を知ることです。心検査の際には、心電図・血圧も同時に計測します。
肝臓・腎臓・膵臓・脾臓・胆のう・総胆管・副腎・消化管(胃~大腸まで)・膀胱・前立腺・卵巣・子宮・リンパ節の他に、骨や靭帯(眼球や頭蓋内の確認にも応用します)など、幅広く使われます。臓器の形だけでなく働きをリアルタイムで見ることができ、腫瘍・結石・炎症などの存在も確認できます。(場合により造影検査もします。)
小さい病変も鮮明に映し出すので、普段なかなか気付かないような異常の早期発見にもつながります。臓器によっては、胃の内容物やお腹の中のガスが邪魔をして見ることができないことがあるので、検査を受ける前は絶飲絶食が望ましいです。
また、膀胱を確認する際は尿が入っていないと膀胱が縮んで詳細に検査できないため、できるだけトイレを我慢させ、尿をためた状態で確認させてください。
関節内の診断は実は非常に難しく、これまでは触診やレントゲンでの診断が主流でした。しかし、現在では高周波プローブによる超音波検査で関節内の液体の貯留(炎症の有無)や靭帯・半月版などの観察が可能となりました。そのため、今までより詳しく関節内の情報が得ることができるようになりました。
超音波を使用して眼球内部を検査することも可能です。動物の目に当てて、虹彩・網様体・水晶体・網膜などの構造を検査します。超音波検査を行うことにより、網膜剥離や白内障、腫瘍の有無などが診断できます。
体表に高周波の超音波が出るプローブを当て、組織の血流やエラストグラフィーといった機能を用いたり、反射された超音波を画像データとして処理することで、体内の組織を調べることができます。
心臓・腹部の精密検査に加え、甲状腺、乳腺などの体表の腫瘤の検査を行うこともできます。また、喉などもリアルタイムの動きを見ることができます。
超音波専用の造影剤が開発されたことで検査の精度が格段に向上し、肝臓などの腫瘤の悪性度の判別に関して役立つようになりました。検査自体は無麻酔で行えるのもメリットです。麻酔をかけたり、肝臓に針を刺すような検査が治療を決めるためにどうしても必要なケースがあります。しかしながらいきなりこれらの検査に進むのではなく、まず造影超音波検査を行うことにより体への負担がほとんどなく治療方針を決定できることもあります。いきなりCTや麻酔をかける検査の前に治療方針の判断材料になりえます。
造影超音波検査は、主に肝臓の腫瘍に対して適応されますが、膵臓・胆嚢・肺などへの診断にも応用され始めています。