久々の中部腹腔鏡外科研究会
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先日、コロナ明けで久しぶりに中部腹腔鏡外科研究会が再開され、出席してきました。
コロナ禍で中断されていたのですが、満をじして再開し、症例検討会をしたのですが、みなさんお変わりなく、こうしてまた一緒に勉強会をする事ができてとても良かったです。
私は腹腔鏡での胆嚢摘出術の症例を供覧していろいろディスカッションを重ねてきました。
内視鏡外科の良いところは、必ずビデオ録画しているので、初めから終わりまでノーカットの手術動画をみんなで共有して、肉眼ではわかりにくい微細な解剖や血管走行を改めて確認しながら、より良い手術手技の確立や改善点、注意点を共有できることがとても役に立ちます。
胆嚢摘出は開腹手術でもしますが、この手術に関しては動物への侵襲という点では腹腔鏡下でのメリットは大いにあると感じています。
人では9割以上が腹腔鏡での手術だということを考えるとよく分かります。
ただ同時に、手術を成功させるためのハードルは高く、技術だけでなく、様々なケースへの対応の知識も必要ですので、十分な準備も必要です。
さらに、全てが腹腔鏡下でできるケースばかりではないので、途中から開腹に移行することもあります。
この勉強会はその為にあるのですが、参加するたびに常に努力を怠らない!ということを認識させられます。
今後も地道な努力を続け、岐阜県でもこう言った手術や治療を望まれる患者さんにはより良い提案ができるようになっていければと思います。
胆嚢から総胆管をこんな角度観察できるのは腹腔鏡ならではです。
余談ですが、今までは中部と名がついていますが、岐阜県は私一人だったのですが、ついに腹腔鏡を始めた先生が参加してくれました。
岐阜県でもそう言った施設が増え患者さんにとって身近な選択肢になれることは私にとっても嬉しい限りです。
胆嚢摘出の話はまた症例の方でも詳しく書こうと思います。